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リサの『ROCKSTAR』の作曲はロックバンド”OneRepublic”のライアンテダー!

2024 - 07.04
執筆者情報
TOKIONE TETSUYA

AVEXワールドオーディション台湾での優勝を機に作曲家として活動し、
独立後はシティポップ・アーティストとしてJAPAN TIMES誌にも掲載された。
NTTドコモ音楽事業部にて、デジタル音楽及び全国オーディションプラットフォームのサービス主幹を担当。
2014年から発掘・アーティストプロデュースを担当した清水美依紗がメジャーデビューを果たした。
早稲田大学・政治経済学部政治学科卒。

はじめに

こちらのブログをご覧になってくださりありがとうございます。Top1ine Artist Developmentではグローバルアーティストを目指す方やアジアのエンターテイメントに興味がある方々へ向けて毎週一回Youtubeチャンネルと連動した記事を発信しています。

今回は先日新曲『ROCKSTAR』を発表したばかりのBLACKPINKリサと、YGエンターテインメントとの契約を改訂しそれぞれのソロ活動に入ったメンバーの動向をまとめてみようと思います。

第1章 LISAのソロ楽曲『ROCKSTAR』の音楽性

2024年はBLACKPINKにとって新たな門出となる年となりそうです。6月28日にLISAが新曲『ROCKSTAR』を発表し、これまでとは違う小麦色の肌を前面に押し出したビジュアルが話題を呼びました。

LISA-ROCKSTAR(2024)

ROCKSTARの音楽性はTimbaland系のHIPHOPトラック

LISAといえば、K-POPを代表するラッパーですが、2024年のラップシーンを見るとTrapビートと呼ばれるROLANDのTRシリーズの808と呼ばれるドラムシーケンサーの音をふんだんに入れ、硬いハイハットのリズムが印象的な楽曲が大流行しています。

ROLAND 808ドラムシーケンサー

XGのWoke UPなどがまさにTrapビートの王道と言われる音楽性で、現代の若者が好む”硬く脳天を突き破るような音色”の代名詞です。

XG₋Woke Up(2024)

それとは対照的に、今回のLISAのROCKSTARではTrapビートに良くあるブーンという地響きのようなドラムとカチカチとしたハイハットの音はあまり聞こえてきません。

特にハイハットはサビに入るまで殆ど聴こえてこないのが特徴で、このスタイルは00年代の洋楽で一派閥を形成したTimbalandビートと呼ばれるものに影響を受けているように感じます。

Timbaland type beat₋YAMAHA

上記のトラックとLISAのトラックを聴き比べてみると非常に似た音色でドラムサウンドが作られているのが分かると思います。


ROCKSTARを作曲したのは?

ROCKSTARの作曲は有名ロックミュージシャンのライアンテダー

では今回のLISAの楽曲を作ったのはTimbalandなのかというとそうではありません。クレジットを確認したところ、プロデューサーとしてLyan Tedderという名前がありました。

ロック好きの洋楽ファンの方なら聞いたことがある名前かもしれません。なんと有名ロックバンド”OneRepublic”のフロントマン、ライアンテダー氏だったのです。

OneRepublic-Good Life(2011)

OneRepublic(ワンリパブリック)とは

OneRepublicは2002年結成、2007年デビュー、アメリカ合衆国コロラド州コロラドスプリングス出身のバンドです。80〜00年代のオルタナティブロックやギターロックの影響を受けた正統派の音作りに、ポップセンスが光るキャッチーなボーカルラインが特徴です。

上のミュージックビデオの曲「Good Life」だけでなく「Apologize」、「Counting Stars」、「Secrets」といったヒット曲で有名です。

ソロでヒットメイカーとなったライアン・テダー

そしてボーカリスト及びフロントマンのライアンはバンド活動と並行して、音楽プロデューサーとしても大成功を遂げています。

– テダーは自身のバンドOneRepublicだけでなく、他のアーティストにも数多くのヒット曲を提供しています。アデル、ビヨンセ、テイラー・スウィフト、エド・シーランなど、世界的に有名な一流ポップスター達とコラボレーションし、多くのヒット曲を生み出しています。

  •  アデル/「Rumour Has It」
  • ビヨンセ/「Halo」
  •  テイラー・スウィフト/「I Knew You Were Trouble」

過去にTimbalandとのコラボ曲を発表していた。

さらに遡っていくと実はライアンテダーも Timbalandと交流があったことが分かってきました。2009年に発表されたApolozigeという曲でOneRepublicと共演しています。

Apologize-One Republic(2009)

ライアンのヒット曲を見ると白人ミュージシャンだけでなく、黒人ミュージシャンとも積極的にコラボし、流行のサウンドを吸収しているのがわかります。

また、大物ミュージシャンの生きざまをPOPに表現するのが上手いプロデューサーとも言えますので、そこの手腕をLISAも期待してのコラボレーションだったのかもしれません。

LISAの新レーベルはソニー傘下

レコード会社がSONY傘下レーベルに決まったLISA

また、今回の楽曲からLISAの所属レコード会社がSONY傘下のRCAレコードに決まったことが発表されていました。

RCAに所属するシャキーラとコーチェラで2ショット

RCAレコードはトレンドのR&BやEDM界隈でも名高いTinasheやSZAなど世界のトップスターがズラリと並ぶ名門レーベル。彼らと同じようなプロモーション戦略やバックアップが受けられると思うとワクワクしますね。

 

 

 

 

執筆者情報
TOKIONE TETSUYA
AVEXワールドオーディション台湾での優勝を機に作曲家として活動し、 独立後はシティポップ・アーティストとしてJAPAN TIMES誌にも掲載された。 NTTドコモ音楽事業部にて、デジタル音楽及び全国オーディションプラットフォームのサービス主幹を担当。 2014年から発掘・アーティストプロデュースを担当した清水美依紗がメジャーデビューを果たした。 早稲田大学・政治経済学部政治学科卒。

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